鉄人小橋健太

小橋健太がリングに帰ってきました！
腎臓ガンを克服し、546日ぶりにリングに小橋が帰ってきたのです。
ガンのため去年7月に右腎臓を全摘出。
日常生活なら大丈夫だがレスラー復帰なんて自殺行為だ！と医師には言われました。
しかし小橋は諦めませんでした。
復帰できると信じて必死に練習を続けたのです。
その姿を見て、最初はレスラー復帰を止めていた医師も、「小橋さんが自分の意思でプロレスをするというなら、止められない」と送り出したそうです。
医師としては複雑でしょう。普通に考えたらレスラー復帰なんて出来る訳がありません。
でも、小橋の姿を見て理屈では語れない物を感じたんだと思います。
そして、今日小橋が復活したのです！
チケットは即ソールドアウト。
見に行きたかったけどチケット取れませんでしたのでテレビで試合を見ました。
完全放送してくれた日テレに感謝です。
試合は、小橋・高山組vs三沢・秋山組のタッグマッチでした。
試合ですが……凄かった！！
小橋の死闘に胸を打たれました。
最初は緊張とブランクからかやや動きがギコチなかったように思えましたが、感触を取り戻してからは小橋ならではの気迫の試合運び！
スリーパースープレックスやハーフネルソンスープレックス。
そして100発以上連続のマシンガンチョップにまさかの月面水爆まで！
本当に凄すぎます。
これがガンになって腎臓を全摘出して生死が危ぶまれてた人が出来ることなんでしょうか。
今でも高タンパクの食事は取れないなど食事制限は続いています。
それなのに、ここまで凄い戦いができるとは……
試合は20分を過ぎてから高山がリングアウトしてしまい、孤立した小橋が狙われてしまいました。それでも小橋は必死に耐えましたよ。
秋山のエクスプロイダーや三沢のエメラルドフロウジョンをくらってしまっても気迫で返したのです。
しかし、最後は三沢のコーナーポストからのエメラルドフロウジョンで3カウントを取られてしまいました。
でも、これほどの技を出さないと3カウントを取れないと三沢に思わせた結果ですね。
それだけ小橋が凄かったということです。
試合後に、激闘の後遺症で鼻血を出しながら小橋は言いました。
「プロレスとは何か？それが分からないからリングに帰ってきたんだ。
これがゴールじゃない。プロレスラーとして生き続ける」
小橋の姿は、病気で苦しむ人に勇気を与えてくれたと思います。
試合を実況していた日テレアナウンサーは、小橋が負けた後に絶叫しました。
「小橋はガンに勝ちました！」
天国で見守ってくれていたであろうジャンボ鶴田さんも誉めてくれたと思います。